以下に、サークリップ丸線スナップリングの動作原理を紹介します。
1.構造基礎
サークリップ丸線スナップリングは、丸断面ばね鋼線を開口部のある円環状に巻いて形成したものです。
自由状態では外径が対象の取付穴径より若干大きくなります。断面が円形のため、リング全体に鋭利なエッジがなく、取り付け時や使用時に穴の壁や相手部品を傷つけません。
2.インストール手順
圧縮する
ソケットジョープライヤーを使用して開口部の両端を掴み、力を加えてプライヤーを押し込みます。このとき、サークリップ丸線スナップリングは径方向に圧縮され、外径が小さくなり、取付穴径よりも小さな円形リングとなります。
穴に差し込みます
圧縮された状態で、止め輪全体を穴に挿入し、あらかじめ加工された円形溝の位置まで押し込みます。
リリース
ロッククランプを解除します。リテーナリングは外力の拘束を失い、蓄積された弾性位置エネルギーに依存して外側に拡張します。
自由状態の外径が穴径より大きいため、止め輪は溝の底にしっかりと嵌まり、穴から抜けなくなります。
位置決め完了
止め輪を溝に挿入すると、穴内には滑らかな環状の段面が形成されます。位置決めされる部品はこの段差に密着する必要があり、これにより穴内の特定の軸方向位置に制限され、外側にスライドできなくなります。
| 月 | Φ26 | Φ28 | Φ30 | Φ32 | Φ35 | Φ38 | Φ40 | Φ42 | Φ45 | Φ48 | Φ50 |
| dmax | 29.02 | 31.12 | 33.12 | 35.62 | 39 | 42 | 44 | 46 | 49 | 52.2 | 54.2 |
| d分 | 28.5 | 30.5 | 32.5 | 35 | 38 | 41 | 43 | 45 | 48 | 51 | 53 |
| d0 | 2 | 2 | 2 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 |
| n | 10 | 10 | 10 | 12 | 12 | 12 | 12 | 16 | 16 | 16 | 16 |
3.核となる動作原理の内訳
自由状態:外径>穴径、穴に直接挿入不可
圧縮状態:外径<穴径(弾性変形を利用)、ロックバネの力が加わり径が減少
スロットに挿入:圧縮状態を維持し、溝の位置まで送ります
解除後の作動状態:外径>穴径(溝壁による制限)に戻り、弾性復元力がラジアル圧力に変換され、サークリップ丸線スナップリングが溝底に密着します。